第10回 健康公開講座 『みんなで考えよう"在宅療養"』

第10回 健康公開講座チラシ
当日の会場の様子
第10回 健康公開講座アンケート集計結果

講演内容・講演資料
 ≫どうする?10年後の在宅療養
   伊部医院
   院長 伊部晃裕
 ≫安心して暮らし続けるための在宅ケア
   越前町地域包括支援センター
   介護福祉士 水島由紀
 ≫リラック体操*
   織田病院
   理学療法士 松山徳英
 ≫特別講演「みんなで創る未来の見守り」
   福井大学医学部地域医療推進講座
   講師 山村修
  第10回健康公開講座 当日の会場の様子









第10回健康公開講座アンケート集計結果
参加者数:145名、アンケート回収113名(回収率78%)
【1】性別 74%が女性
男性:26  女性:84
【2】年齢 60代以上が中心(全体の70%以上)
29歳以下:4  30歳代:4  40歳代:10  50歳代:10  60歳代:27  70歳代:38  80歳以上:16
【3】住所 90%が越前町内からであり、50%が旧朝日町から(旧越前町、旧宮崎村、旧織田町は昨年比42%、54名減)
越前町 101(旧朝日町:61 旧織田町:12 旧宮崎村:16 旧越前町:12) 福井市:2(福井市:1 旧清水町:1)  鯖江市:4  越前市:3  その他の市町:2
【4】今回の健康公開講座を何で知ったか?(複数回答可)
広報が主である ポスター:11 町広報:861 知人等からの紹介:9 病医院のスタッフより:7 チラシ:21 その他:3 
【5】健康公開講座の時間はどうか?
長すぎ:7 ちょうど良い:93 短すぎ:6  
【6】講演は分かりやすい内容だったか?
分かりやすかった:63 普通:39 分かりづらかった:2 
【7】講演内容はあなたの役に立つものでしたか?
非常に役に立つ:27 役に立つ:73 あまり役に立たない:6 
【8】良かった講演はどれですか?(複数回答可)
「どうする?10年後の在宅療養」:65名 「安心して暮らし続けるための在宅ケア」:58名 「みんなで創る未来の見守り 〜在宅医療を支えるために〜」:67名 「椅子DE体操」:55名
【9】来年の健康公開講座にまた参加したいと思いますか?
是非参加したい:79 わからない:30 参加したくない:1
【10】意見・要望
・山の中で年寄りしかいません。自助・互助に励んでいますが日を追うごとに心配です。
・昨年より聞く人が減ってさみしく思います。
・今後いつまでも家で暮らしたい。地域作りでの考え方に医療との連携やリハビリ、介護がスムーズに入れるようになればいい。
・情報交換の場が開かれれば良いと思う。
・大変良い講演でした。もう少したくさんの人が参加して欲しいです。
・伊部先生の講演の中で越前町のデータを色々見せていただきましたが、家へ帰ってから講演内容を思い返すために、資料の配付があると良かった。
・関係機関等のネットワークで地域医療を考えていただきとても有り難いと思っています。
・山村先生の講演が切実でした。
・心身ともに年齢なりに自分の身体を守っていかなければと強く思いました。
・スライドばかりの講演よりも、質疑応答の方が分かりやすくて良かったです。
・リラックス体操をもっと長くやって欲しかった。
・医師会の皆様ご苦労様です。大多数の人たちに参加を促して欲しいです。行政との連携強化。
・身内に介護が必要な人がいないが、為になる講演であった。
・制度的な話を聞いてもこの町で安心して暮らし続けられるのか実感がもてない。地域包括での取り組みを聞きたかった。
・少子高齢化について国・県・町レベルで真剣に取り組んで欲しいと思います。
・一人暮らしは地区の民生委員が全く年間訪ねてこないので不安です。町としてどのように指導されているのかと思っています。
・パワーポイントの字が細かすぎて書いてあることが分かりづらかった。もう少し大きい字で今後はお願いしたい。
・越前町の現状に則した内容のものがあると身近で分かりやすい。質疑応答が良かった。
・良い話だったが、やはりこの先が不安です。10年以内にポックリ逝きたい。
・こんなに大切で有益な講座なのに出席者が少ないことが残念です。行楽シーズンだからでしょうか?介護福祉士の方からはもう少しご自身の現場からの具体的な話を交えて話を進めていただけたら分かりやすかったと思います。(一般的なことはテレビや本などで知っていることも多いため)
 今日のことを主人と話し合いたいと思います。
・近所の人を誘うことができず次回以降の課題としたい。前日に広報車等でのPRがあると良い。
・パワーポイントの画面が細かく見づらい。
・在宅が高齢者のみの問題では無く、若い人も自分の家族が関わるときに慌てないよう知識を持つことが大切だと感じました。若い人が多く参加すると良いと思います。
・参加者が少ないのが気がかりでしたが、熱意あふれる先生方の意気込みで長く続けていただきたいです。テーマによっては三世帯の人たちにも声かけをしていただきたい。
・大変参考になる内容でした。高齢者の両親と暮らしていて、やがて迎える終末への心構えのようなものが見えてきました。ありがとうございました。
・在宅介護システムとなって、現実的に24時間見守りは可能か。町内の見守りはどうあるべきか。
・体操をもう少し長くお願いしたかった。
・次回講演を楽しみにしています。質疑応答も良かったです。
・分かりやすい話でした。越前町のデータの説明があり、より身近に感じることができました。自分たちの地域で何ができるのか?伊部先生がおっしゃたように30〜50代も知ること、考えることが大切だと思いました。小、中学生へむけてのものもあるといいのかなと思いました。ありがとうございました。
・会場内が暗いとメモがとれない為、スクリーンに差し支えが無い程度に明るくしていただけたらと思います。
・スライドでの説明があまりに小さい字で分かりづらい。
【11】会場からの質問と回答(一部抜粋)
Q1越前町でも高浜町のようなサービスをするには。
A1:町も含めた行政の多くの協力が必要です。越前町の為に動きたいと言っている医師もいます。

Q2:24時間在宅ケアシステムの実現性は。
A2:東日本大震災の被災地では、社会福祉協議会主導で1日1回TELをするというルールを取り決めているところがある。また、郵便局や宅配業者と連携を図ることでそれに近いシステムを低コストで実現している実例もあります。

Q3:町内との関わり方、ボランティア等による支援について教えて欲しい。
A3人口が集中している地域では見守りサービスをビジネスとしてやっている実例があるが、経営面から見て越前町内では難しい。自助・互助の精神を地域住民皆で共有することが必要です。

【12】まとめ
天候は良く、連休を避けた日程であったが、昨年比76%と参加者は伸びなかった。昨年同様女性、加えて60歳以上の参加者が多く、町広報やチラシ、ポスターがキッカケで来場された方が大半を占めた。一方で今回働きかけた老人会、婦人会でのPRがキッカケで来場された方も若干おり、概ねPRの手法として問題はなかったと考える。
講演内容については、時間・内容ともにちょうど良い、分かりやすかった、役立つ等の好意的に受け止められる結果が90%を占めており、こちらについても問題はなかったと考える。
しかしながら参加者が伸びなかった理由として、昨年あった巡回バスの運用がなく、旧朝日町以外の参加者を取り込めなかったこと、講演開始時間にいきいき健康フェアの抽選会が行われていたこと、また抽選会終了後帰宅された方が多かったこと、テーマに対する皆の関心が薄かったこと等が考えられる。
スケジュール調整、テーマの決定方法、さらにはアンケートの回答を含めた諸問題について次回以降の課題とすることはもちろん、今まで以上に参加者のニーズや立場を意識した公開講座開催が求められており、また必要であると考えられる。

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